こんにちは。
今日は久しぶりに小説の紹介をします。

SnapCrab_No-0000

題名:「少年が来る」
著者:ハン・ガン
出版年:2014年


内容:
1980年5月18日から27日まで
全羅南道の光州(クァンジュ)で起きた民主化運動についての話

デモに参加した(巻き込まれた?)少年と、彼をとりまく人々について描いている。
当時犠牲になった人たちはどうだったか
生き残った人たちはどう暮らしているかを
ルポタージュのように綴っている。

時代的背景:
1979年にパク・チョンフィ(前大統領)が暗殺される。
軍人だったチョン・ドゥファン(前大統領)が実権を握る。
これにたいして光州で民主化要求デモが起こる。



感想:
人気が高い小説だったので図書館で借りてみたら、内容が民主化運動でした;;
こういうのは好きじゃないので;;あまり気が進まずパラパラめくってたら
内容があまりに衝撃的で一気読みしてしまいました
まるで戦争のような激しさと恐怖、ナチスのような無差別攻撃。
これは一体いつ、どこの話だ??
1980年って40年前なのに、こんなことが本当にあったの??と思っちゃいます。
この時20代だった人は60代として暮らしてる…と思うと、過去とは言い切れません。
なぜ韓国の人々が政治に関心が高いのか不思議でしたが、
民主化したのが比較的最近だからなのかも。

一般市民を攻撃するよう指示したのは当時の大統領と言われていますが、
現在も普通に生活をしているらしい(((( ;゚д゚)))
一度は監獄に行ったけれど別の大統領の恩赦(??)で免罪されたとか。
ちょっと謎ですね;;;

でも、ネットとかで調べてみると
この民主化運動についてはいろんな説があるようで
”市民たちも銃を持ってたから暴動だったと言える”とか
“あれは北朝鮮の人が仕組んだ反乱で、大統領が鎮めた”とか
“518の功労者として褒賞された人々の中には偽物が混ざってるとか